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大分トリニータの成熟 好成績にも驕ることなし J3を経験したチームにクラブも選手もサポーターも甘えはない

好調を維持する大分トリニータ

市民クラブとして誕生し県リーグからスタートしJ1まで登りつめナビスコカップを獲得した地方クラブの雄も紆余曲折がありJ3まで降格した経験がある

そんな天国も地獄も知るクラブは名将 片野坂監督のもと好成績を収めている

前年J2最多の67点叩きだしたチームはGKを含めた最終ラインからビルドアップし、つなぎ隙あらば素早い攻めで人数をかけてゴールに迫る攻撃スタイルでJ1でも快進撃 

日本のヴァーディーこと藤本 憲明や今季加入のオナイウ阿道などの攻撃陣が爆発しディフェンス陣は鈴木 義宣や先日、日本代表に選出された岩田 智輝が安定した守備で他のチームの攻撃陣をストップ

J1昇格時に昨年のメンバーに加え新加入の選手をピンポイントが獲得しJ1仕様に・・

令和元年7月21日時点で5位

その強さは何か・・

それは経営難やJ3を経験したフロント・スタッフが真摯に勝つチームになるために甘えを無くしたこと

市民クラブでありクラブとサポーターとの距離が近いことで有名なこの九州のチームはサポーターの熱量も高い・・地道に地域と根付いてきたこのチームはJ3に落ちたときもサポーターが見捨てずサポートしてくれたことはクラブ・選手の胸に刻まれている

だからこそ負けてはいけない・降格してはいけないサポーターを悲しませてはいけないという精神がプロクラブとして厳しい選択を行っている

強化費が限られている中、チームにフィットするであろう地道なスカウティングで獲得

小塚や高山や伊藤や三竿などレンタルバックを含めシーズン前に総勢15名を加え先日ガンバ大阪から田中 達也を獲得・・

その新しい潤滑油のために昨シーズンにおいて主力であっても昇格の立役者であろうとも試合に出場することが無くなる選手もでてくる・・それがキャプテンであろうとも・・

大分トリニータは昨シーズン途中(J2)にキャプテンであった竹内 彬選手がカマタマーレ讃岐に移籍

そして今シーズンもその竹内からキャプテンを引き継いだ馬場 賢治がシーズン途中に移籍(FC岐阜)

通常であれば考えられないキャプテンの移籍の真相がわからないが出場機会の激減は確かであり上記2名のキャプテンシーやプレーは他のチームには魅力的であるは確かでありオファ―が来るのは必然である

この厳しいと思われる裁量は功労者であろうとも試合に勝つため最良のメンバー選考を行い、それに入ることができなければ出場できないというプロクラブとして当たり前かつ大切な事柄なのである

この決断ができるクラブ・監督は勝利のために「鬼」となる決意の表れなのである

しかしながら移籍して選手をチームは変わろうとも今でも応援するクラブそしてサポーター達の姿勢は選手達の胸に響いている

浦和の西川 FC東京の森重・東 湘南の梅崎 セレッソの清武など・・

移籍した選手達の活躍を祈りクラブを強くしサポーターを悲しませたくないというクラブ姿勢はクラブ・選手・サポーターとのトライアングルを強くするモデルとして、Jリーグ100年構想に大きな影響を与えると信じている

Jリーグの移籍に見る成熟性 強豪国のリーグとの共通点

久保のレアルマドリード移籍

安部のバルサ移籍

安西のポルティモンセ移籍

中島のポルト移籍(なんと10番決定)

富安のボローニャ移籍

鈴木優磨のシント=トロイデン移籍

日本代表クラスの海外移籍が頻繁に・・

数年前まで上記のような移籍発表があったら大騒ぎでした

しかし今ではそこまで騒がれることはない・・

これは凄いこと・・

日本人がバルサ・レアルに加入・・ポルトの10番・・

日本サッカー、Jリーグが成熟している証拠

そしてそんな中元日本代表クラスがJリーグで積極的に移籍

中村俊輔の横浜FC移籍

今野のジュビロ移籍

三田のFC東京移籍

宇佐美のガンバ復帰

これは有名選手も名前だけで出場させない・できないくらいリーグのレベルは高くなり各チームが優勝・残留のため、クラブ経営に努力している現実

あのヴエルディがJ2にずっといるなんてJリーグ創設時に誰が想像したであろう

今のJリーグ若手や代表選手が抜けてもベテラン達が活溌に移籍をして新たな選手が育ちレベルを高く維持している

この現象は南米の雄 ブラジルやアルゼンチンのリーグとの似ている

国内リーグで若手を育て海外へ 海外にいたスター選手は母国リーグに帰り盛り上げ、また新たな若手を輩出する これを繰り返し国内リーグを維持しつつ選手を成長させナショナルチームを強くする

まだまだ成熟には時間がかかるがこの流れは日本サッカーにとって良いこと

問題は途切れないこと

横浜FC 中村俊輔 獲得 カズとの共演  なぜ一流選手は横浜の地に向かうのか 

横浜FCが元日本代表 中村俊輔の獲得を発表!

稀代の天才レフティーの獲得に港町横浜はもちろん日本中・世界は驚きと期待に沸いている

なぜこの天才は横浜の地を選んだのか

地元だから?マリノス時代の愛着?試合にでるためにJ2ヘ?

答えは愚直なサッカー愛が横浜の地いや「横浜FC」というチーム向かわせたのではないだろうか そしてカズという存在

元々真摯にサッカーと向き合う姿勢は色々なサッカー関係者からの証言でも聞かれるこのMF

天才であるが順風満帆ではない選手人生をいつも打破してきたのは自他共に認めるカズの存在

晩年に差し掛かる年齢となり思い悩んだ末の移籍だと推測される

磐田への電撃移籍も横浜Fマリノスのクラブ方針への不信や同じ元日本代表のレフティ―で、サッカー愛の強い名波監督の下でプレーすることが選手としてサッカーをより極めることにつながるとの決断だったはず

今回の移籍についても愚直な性格なこのMFは最下位に沈むチームを離れることに申し訳ないとのコメントを残しているが、出場機会が減少している現状は名波監督辞任と共に移籍への気持ちへ傾いたことは必然である

横浜FCは元々横浜フリューゲルスが消滅する際、クラブとしての灯を消してはいけないと横浜フリューゲルスサポーターが中心に造った市民集団。ソシオというバルセロナが採用している会員組織で運営しており企業に頼らないJリーグの理念に該当するクラブ運営を手掛けている。

その横浜FCは過去には三浦 淳宏 城彰ニ 山口 素弘 奥 大介など元日本代表選手が在籍していた

現在はカズ 松井大輔 伊野波 雅彦 南 雄太などの元日本代表が在籍 そしてその中に中村 俊輔が加わる豪華さ

このメンバーを見ると晩年を迎えた選手を獲得するチームに見えるが育成においてもこのチームから大きく飛躍して選手も多く又今後の活躍が期待できる逸材も多い

最近名古屋に移籍が決定した元FC東京の太田宏介や鳥栖の藤田優人、神戸の大崎怜央はこのチームから移籍し大きく成長した

育成世代は斎藤 光毅や安永 総太郎を父に持つ安永 玲央など

このバランスが取れたチーム編成はクラブとしての魅力が有力選手の獲得に繋がっているのであろう

年俸の条件面では世界的企業がバックにあるチームに劣るのになぜ獲得できるのか・・

それは横浜フリューゲルスの灯を消したくない、サッカーを純粋に愛するサポーターとサッカーを純粋に愛する選手で強いチ―ムをつくりたいというパッションがこのクラブの特徴なのである

上記に挙げた選手達は特にサッカーへの情熱量が高い選手と感じないだろうか?

日本サッカーを牽引してきたカズと中村俊輔の競演を想像するだけで胸が熱くなるのは私だけだろうか?

最後に中村 俊輔の言葉を

「先のことはわからない。でもひとつだけわかっていることがある。僕は一生サッカーを追いかけていく。これは間違いない。」

安部 裕葵 安西 幸輝 海外移籍に見る 鹿島アントラーズの常勝軍団たる理由

鹿島アントラーズはFW安部 裕葵のスペイン1部バルセロナ DF安西 幸輝のポルトガル1部ポルティモネンセの移籍を発表

毎年のことだが主力が海外チームからのオファーを受け移籍している

移籍金が入るとはいえ主力の移籍はチーム力が低下するのが通説であり普通であれば全力で移籍を阻止するのがサッカー界の常識である

しかし、昨年ACLを制覇した20冠の鹿島アントラーズは基本的にはオファーがあり本人が移籍を希望した場合拒否せず逆に応援するらしい

ここ最近ではこの二人だが過去には中田 浩二 内田 篤人 柴崎 岳 昌子 源 植田 直通などなど・・

選手は海外移籍に寛容で自分のステップに協力的だからこそチーム愛が芽生えるのではないだろうか

育成世代の選手にとってこのシステムは魅力的であり有力選手を獲得できる要因になっているのは否めない

しかしながら毎年毎年主力が抜けるチームがなぜ強くいられるのか・・

そのカギはジーコが根差した常勝(負けない)精神ではないだろうか

鹿島アントラーズの選手は常に「うちは負けられない」「こんな順位にいるチームじゃない」「優勝しないといけない」と話す

どうやったら負けないのか勝つのか 

引退した小笠原の鬼気迫るプレーは鹿島アントラーズの前身 住友金属で現役復帰したジーコとダブったのは私だけではないだろう

クラブとして選手の将来を考えつつ常に勝ちトップを維持するためには・・

育成・スカウト・編成などクラブに携わる人たちの意識の高さが要因である

安部 裕葵のような無名だった選手を獲得するスカウト力、中村 充孝や白崎 凌兵や伊藤 翔などの実力者を引き抜く交渉力、関川 郁万ら優秀な育成世代が入りたいと思うチームづくりが主力を抜けても高いレベルを維持しているのであろう

このサイクルは他のチームにとって良いお手本であり世界のビッククラブと言われるチームが長年かけて培ったことである

鹿島アントラーズの今後に期待

日出る国で起きるスペイン帝国の内戦 バルサ対レアル 

バルサの下部組織出身である久保 建英のバルサではなくレアル移籍という激震が走ったこの移籍騒動は、やはりすんなり終焉とはいかなかった・・

安部裕葵のバルサ移籍・・

先月正式オファーが来たバルサへの移籍を決断

移籍金は設定金額を上回る約200万ユーロ(約2億5000万円)らしい

鹿島で10番を背負うこの若者は才能豊かで先日の南米選手権でも日本代表でも活躍

色々なところからもう少し出場機会があるチームに移籍した方がいいとの声もあるが、この若者は全国的には無名の瀬戸内高校でたまたま鹿島のスカウトが発屈した、いわば雑草プレーヤー。エリートではないがその分メンタルが強くいい意味で迷いがない

久保を下部組織出身だからといって呑気に交渉してたら宿敵レアルに取られる大失態・・

昔の日本人選手なら年棒が下がってもビッククラブに移籍したいって感じだったが・・

選手の意識も成熟して本当のプロになってきたような気がする・・

その中でバルサが以前から注目していたこの稀代のドリブラーの獲得を急いだのは「バルサ」のネームバニューも日本人選手には効かなくなっているという危機感からであろう

そして、クラブW杯で鹿島の選手としてレアルに最後まで戦いを挑み続け負けて号泣する姿が印象的なこの選手を獲得することはある意味「バルサ」として大きな意味を持つ

バルサはC大阪に決まっている西川にもオファーという情報も・・

楽天のスポンサーで安心してたら急に動き出した

ただビッククラブでもこんなにガムシャラに動く選手獲得市場ってやっぱり凄い

その市場に日本人選手の名前がでることの凄さに益々感慨深さを感じる

ジーコが南米選手権の印象に残った選手に久保ではなく安部をあげていた・・

ジーコの眼力の正否は後のクラシコでの日本人対決でわかるだろう